不動産仲介手数料について・「片手・両手」取引とは?
こんにちは、株式会社武蔵小山不動産の吉沢です。
住まいを購入又は売却する時に発生する諸費用の中でも、金額が大きい「仲介手数料」についてお話しいたします。
まず最初に不動産仲介会社の主な収入は、「仲介手数料」になります。
この仲介手数料は、「成約後に支払う」費用です。その為、不動産会社に物件を探してもらっている時、案内されている時に請求されることはありません。
片手取引とは?
片手取引とは、不動産会社が、不動産を購入・売却してもらっているお客様からだけもらう仲介手数料のことです。
片方からだけもらうから片手取引と言います。
■片手取引の事例1
売主様が仲介手数料を支払わないと言っている場合。
この事例は、少ないです。基本的には、売主様は仲介手数料を支払ってくれます。
仲介手数料を支払わない売主様の例
・新築分譲会社
・中古物件をリノベーションして売却する不動産会社
買主様と売主様との間に入っている不動産会社は1社だけで、買主様の仲介手数料だけが収入となります。
■片手取引の事例2
購入物件を探していた人が仲介手数料を支払うのは、不動産を購入した不動産会社だけになります。
そしてその不動産会社は、売主様から仲介手数料をもらえないことがあります。
それは、売主様側にも別の不動産会社が入っているときです。
この物件が成約すると、売主様側の仲介手数料は、売主様側の不動産会社の収入となります。
両手取引とは?
両手取引とは、不動産会社が不動産を購入する買主様と売却する売主様から手数料をもらう取引です。
買主様と売主様との間に入っている不動産会社は1社だけで、両方から仲介手数料をもらうので、両手取引と言います。
1回の取引で、両手取引は片手取引の2倍の仲介手数料をもらえます。
■両手取引の事例1
新築一戸建て物件などの建売物件は、ほとんどが両手取引です。
■両手取引の事例2
リフォーム済の中古マンション・中古戸建。
これは、不動産会社がマンション・中古戸建を、売却を希望している方から買取り、リフォームしてから売却します。
■両手取引の事例3
売却を依頼された不動産会社が、購入希望者を直接探すことができた契約です。
まとめ(注意点)
ちょっと複雑ですが、不動産会社が受け取ることができる仲介手数料は、上記のような仕組みになっています。
多くの不動産会社は、両手取引をしたいと思っています。また、両手取引ができるように営業(誘導)してくる不動産会社があります。両手取引が良い悪いではなく、不動産を売買しようとしているお客様のことを本当に考えてくれる不動産会社、営業スタッフとの出会いが、ストレスの無い不動産取引ができると思います。