リノベーション済みマンションの失敗しない選び方
こんにちは、株式会社武蔵小山不動産の吉沢です。
中古マンションを購入しようと考えた時、まずは不動産情報サイトなどで物件を探し始める人が多いと思います。検索した物件の中にものすごく室内がおしゃれにリノベーションされた物件を見かけたことがあると思います。
見た目が良く見えるリノベーション済みの中古マンションにも、気をつけるべきポイントがありますので、今回はリノベーション済みの中古マンションを購入する際の、気を付けるポイントをお伝えいたします。
目次
リノベーション済みの中古マンションとは
中古マンション、中古一戸建ての売買方法は、大きく分けて2種類あります。個人が売主となる場合と宅地建物取引業者などの不動産会社が売主となる場合です。
現在の中古住宅の売買で多くの割合を占めているのが、個人が売主となる方法です。
個人が売主の場合は、リフォームをしないで現状での引渡しが多いです。このケースは購入する方がリフォームをすることになります。
リノベーション済みの中古マンションは、売主は基本的には不動産会社です。不動産会社は中古マンションを買取り、その後リノベーションして販売を行います。
価格が相場と比べて高いことも
リノベーション済みの中古マンションは、不動産会社が物件を買取り、リノベーションをして販売しますので、物件を買った時の税金などの諸費用、リノベーション費用、不動産会社の利益がのってきます。
以前は、諸費用、リノベーション費用、不動産会社の利益を含めても相場並みの価格で購入出来ることも多かったですが、最近は中古マンション価格が上がっているため、仕入れ価格も上がっています。
リノベーション済みの物件は、リノベーション代金がのっているので割高になる傾向があります。
問題はリノベーション代金を考えても割高かどうかです。
なるべく相場より高くなりすぎないように気を付けることが大切です。
きれいにリノベーションされた物件を購入しても、売却する時は相場価格になる可能性が高いので、購入時の価格が相場より高くなり過ぎると損をしてしまうこともあります。
築年数が古い物件が多い
リノベーションされた中古マンションは、室内がきれいにリノベーションされていても、築年数が経っていることがあります。
旧耐震の物件も多く含まれているので、将来の資産価値や安全性のことも考えて、購入を検討することがよいです。
表面的にしかリノベーションされていない
どんなに見た目がきれいになっていても、リノベーション済みのマンションは中古物件です。建物が経年劣化していることを忘れてはいけません。
建物の中でも重要な専有部分の給排水管などが交換されていないケースもあります。目に見える部分は直接確認をできますが、床下にある配管などは、どこまでリノベーションされているか見えないので、事前にどこまで工事をしているか確認をしましょう。もし水漏れが発生してしまうと、床を取り壊すことになってしまいます。
リノベーション済み物件ばかり提案してくる不動産会社
リノベーション済みの物件ばかり提案してくる不動産会社は注意した方がいいです。リノベーション済み物件ばかり提案してくる理由は、「仲介手数料が多くなるから」ということも考えられます。
リノベーション済み物件の場合は、売主と買主から仲介手数料がもらえる「両手取引」になるからです。仲介手数料が倍もらえることになります。
買う方の利益よりも会社や営業マンの売上を重視している可能性があるので、リノベーション済みの物件ばかり提案してくる営業マンは気を付けるようにしましょう。
まとめ
希望通りの新築マンションが見つけられたり、自分でリノベーションすることで理想通りの物件を手に入れることができればいいのですが、販売価格、リノベーション費用、立地、周辺環境など、すべての条件をクリアすることはなかなか難しいものです。
リノベーション済みのマンションなら、理想に近い物件を見つけることも可能です。購入前にリノベーション済みマンションの注意点を知った上で、購入して良かったと思えるような物件をぜひ見つけてください。