住宅ローンを借りる時の「住宅ローン保証料」について
こんにちは、株式会社武蔵小山不動産の吉沢です。
不動産会社からいただく、物件購入の見積書の項目で、「高いな」と思ったことありませんか。
この「住宅ローン保証料」について説明いたします。
目次
住宅ローン保証料とは?
住宅ローン保証料とは、住宅ローンを契約している人が、万が一返済できなくなった時、住宅ローン契約者に代わって銀行へ返済してくれる保証会社へ支払う費用のことです。
銀行側からみると、お金を貸した人に万が一の事があったとき、住宅ローンをきちんと回収出来るようにしています。
万が一住宅ローンの返済ができなくなった時は?
住宅ローン契約者に万が一の事が発生して、返済できなくなったら、保証会社が住宅ローン契約者に代わって、銀行へ支払ってくれます。
その後、住宅ローン契約者は、残っていたローン残高を返済しなくてもいいかと思いますよね。
そうはいかなく、保証会社は、銀行に住宅ローンを支払った後、肩代わりした金額を住宅ローン契約者へ請求してきます。返済義務が消えることはないのです。
保証料の支払い方法
保証料の支払方法は2つあり、「一括前払い」と「分割払い」です。
基本的にはどちらかを選ぶことができます。
ただ銀行によっては、住宅ローンを借りる人の属性によって、選べないケースがあります。
①一括前払いで支払う方法
借入金額の約2%(銀行によって違いがあります)を、借入れる時に、保証会社へ現金一括で支払う方法です。
例
借入額3,000万円 借入期間35年間 保証料60万円
②分割で支払う方法
借入金利にプラス0.2%を上乗せして住宅ローンを借りる契約をします。
上乗せした0.2%の金利分が保証料の分割払い分になります。
③保証料の一括前払いと分割払いの比較
借入額3,000万円、借入期間35年間、金利0.5%の変動金利で見てみましょう。
■保証料一括前払い方法(金利0.5%)
借入時に現金60万円を支払う。
月々の返済額:77,875円
■保証料分割払い方法(金利0.7%)
借入時に現金は0円
月々の返済額:80,556円
月々の差額2,681円が保証料になります。
35年間返済した場合の合計は、1,126,020円
まとめ
住宅ローン保証料は、住宅ローンを借入れる際に必要な高額な費用です。
保証料が必要な銀行では必ず必要な費用になります。
一括前払い、分割払いの2種類があることを知っておくだけで、購入時の資金プラン、返済プランを比較することができます。また、銀行によっては「住宅ローン保証料」が不要な金融機関もあります。その場合、代わりに「住宅ローン事務手数料」などという名目で借入金額の約2%(銀行によって違いがあります)を支払う必要があります。
不動産会社の担当者によっては、住宅ローンに詳しくない人もいますので注意してください。